【2020年度卒業生インタビュー】

青年会議所(JCI)は40歳で卒業します。

今回は、長年JCIで活動をしていた東京青年会議所品川区委員会のメンバー3名に今までの活動と、今後の拡大についてインタビューしました。

インタビューさせていただいたのは、こちらの3名です。
■川﨑精人君:2008年入会/2014年品川区委員会委員長
■塚田耕太郎君:2012年入会/2015年品川区委員会委員長
■沢田洋和君:2010年入会

 

今回この3名にお話を伺ったのは、今年度委員長の高木委員長の「これからのJCI」に対する想いもありました。

 

 

高木委員長:なぜこの企画をしたかというと、今年卒業される方々はJCI東京において約10年活動したメンバーです。
このブログというのは、ずっとインターネット上に掲載されるので、現役メンバーや入会候補者も見ると思いますが、先輩たちの言葉を未来へレコードとして残したい。
なぜJCIに入ったのか、なぜ10年も活動し続けられたのか、これを読むことによって人によってJCIの見方が変わってくると思い、インタビューしたいと思ったことがきっかけです。

 

品川区委員会に限らず、たくさんの現役メンバーにも読んでいただきたいですし、
これから入会しようと考えている方々にも少しでも参考になれば幸いです。

 


【①JCIに入会したきっかけは何ですか?】

塚田:私が入会したのは2012年8月です。きっかけは、その年の6月に前にいた職場から五反田の父の事務所に移ってきまして、その話を同業の弁護士である品川区委員会の先輩にした時に、五反田で仕事を始めるならJCI東京に入っていたほうが良いよと話をされました。
私は五反田出身なのですが、中学からずっと外に出てしまったので、五反田に知り合いがいなかったので、JCIに入っても良いかなと思い、入会を決めました。

 

沢田:僕が入ったのは2010年12月の例会の時で、ちょうど品川区議会議員になった直後でした。
それ以前からJCI東京の方とは関わりがあったので、ご紹介をいただいて入会しました。
その時は年末で2010年最後の入会だったので、早く入ったほうが良いと言われ、それで入会したというのがきっかけです。どうして早く入ったほうが良いと言われたのかは、その時は分かりませんでしたが、その年の会員拡大の達成人数に関係があることは後でわかりました(笑)

 

川﨑:私は叔母の紹介でJCI東京に入会しました。2008年に、叔母がロータリーのメンバーで、そこでご一緒させていただいていた品川区委員会の先輩にご紹介いただというのが経緯です。それ以前からJCIのことを知っていたわけではありません。紹介頂き、とりあえず叔母からやってこいと言われたのがきっかけです。
当時、その紹介していただいた先輩は、相澤歴代会頭や安藤歴代専務と親交が深かったので、そのお二人がスポンサーになっていただいて、当時は何も知りませんでしたが、後になってすごいことだったなといったところから、私の感謝がスタートしています。

 


【②JCIに入ったことによって、入会当時と現在で自分は変わったと思いましたか?】

塚田:良い面も悪い面も含めて、色んなことが変わりました。悪い面はここでは言えないですが(笑)。
変わったことと言えば、品川区内に社会人の知り合いがいませんでしたが、それは間違いなく増えました。
JCIメンバーだけではなく、関係団体とも知り合って、それぞれの組織がどういった活動をして、どんな人がいて、そういう人達の支えがあって地域社会がまわっているということを目の当たりにして、勉強させてもらったというのは、私にとって、とても新鮮でした。そういう経験を通して、品川区内のことだけでも、とても視野が広がりました。
自分自身の能力で変わったことは、私は人前で話すことが嫌いだったし、苦手だったのですが、JCIは挨拶の機会がすごく多いじゃないですか。特に私は色んな役職をさせていただいたので、話し方は今も発展途上ですが、人前で話すことに緊張しなくなりました。あがって何も言えなくなるとか、そういうことはなくなりましたね。
それと、JCI日本で全国各地の同世代の人と知り合えて、各地域で活躍されている人達の話も面白くてすごく勉強になりました。

 

沢田:僕はシンプルに同世代の仲間が増えたなと思います。こうやって一つの目標に向かって取り組む中で、色んな人と関わるじゃないですか。改めて品川区とか各団体とか、特にこのJCI東京がどういう構造で、公益社団としてどういう風に活動しているのか、それが僕にはとても勉強になりましたね。公益社団だからこういうお金の使われ方をして、ちゃんと議案を書くこととか、そういうことが自分の中で「あ、こういう風になっているんだな」と思って、とても勉強になりました。
その中で、仲間が増えていく過程を、この30代で過ごすことが出来たということが、自分の中で変わったことです。JCI東京に入らなければ得られなかったことだなと思いました。
あと、僕が区議会議員として、地域で活動している若い人と接しないといけないと思っていたのでJCIに入ったんですが、仲間に会えたし、JCIは色々な題材を与えてくれました。議会で何か発言する時に、JCIではこういう活動をしているから、それを実現していくためには、行政にどう働きかけていかなければならないのかという、情報をたくさん貰えたと思います。僕らの世代が今やるべき事はこういうことなんだということが見えたなと思いました。自分の仕事にはとてもプラスになりました。

 

川﨑:あまりにも変わり過ぎて一言では言えないですが、以前書記幹事をやっていた先輩が急遽欠席することになり頼まれたことがありまして、その時は本当に何をしていいのか分からなくて、先輩は台本があるからそれを読めば良いだけだとおっしゃっていましたが、冷や汗が出てきて、緊張のあまり定足数や議決権だとか全くわからなくて、パニックになった記憶がありますね。
それが最終的にはJCIの副会頭までさせていただいて、何百人、何千人の前でプレゼンテーションをするわけですが、しかも母国語ではない言葉で出来るようにまでなりましたね。
その、最初に書記幹事をやらされた時は本当に焦りましたよ(笑)。懐かしいです。

 

 

高木:皆さんのお話を聞いて、改めてJCIでの機会の提供の大切さを感じますね。

 


【③それぞれJCI、JCI日本、JCI東京でご活躍されました。やってみていかがでしたか?これから出向するメンバーに向けて、実際やってみたらこういう経験が出来たということがあればお聞かせください】

塚田:2014年にJCI日本でスタッフをさせていただきました。2015年に品川区委員会で委員長をさせていただき、2016年以降はJCI東京で役職をいただいてやっております。
2014年にJCI日本に行った時は、当時品川区委員会の委員長で、ここにいる川﨑さんから声をかけていただきましたが、当時私はまだ入会して丸1年ぐらいで、正直JCI日本が何なのかも分からなかったですが、他の品川区委員会以外も見てみたいという気持ちが無かったわけではないので、良いかなと思って行ってみましたが、全く品川区委員会とは違う世界で、本当に大変な一年でした(笑)。
そこで、すごく思ったのは日本全国に、生活の全てと言っていいぐらいJCI活動にエネルギーを注ぎ込んで頑張っているメンバーがこんなにいるということは率直に驚きでしたし、そういうメンバーと一緒に事業に関われたというのは自分の中でのJCI像が変わった気がします。
JCIってお題目が立派じゃないですか。だけど、本当にそれを目指している人もいますが、どちらかと言えば、まぁまぁお題目だよねという程度で、うまくやれば良いよねというメンバーも多いと思いますが、私はそれまでは割とそういう世界に接してることが多かったので、JCIってそんなものなのかなと思っていました。
それがJCI日本に出た時に明確に変わって、本気でこれだけやってる人がいるんだということを学びましたし、また事業もたくさんあって日本全国飛び回りますし、私がいた委員会はロシアミッションを持っていたのでロシアに行くこともあったりして、活動範囲はとても広がりました。日本全体が狭くなったような感覚でした。
2016年からはJCI東京の理事で、国際や政治行政、財特と副理事長をやらせていただきましたが、それぞれ違うメンバーと新しいことをやる楽しさと、難しさを学ばせていただきました。
本当に色々な経験をさせてもらい、楽しかったし成長も出来ましたし、それは是非多くのメンバーに経験してもらいたいと強く思います。

 

沢田:僕は10年間ほとんど品川区委員会にいたので、外に出ようという(※外とは品川区委員会以外の事)意識は全然なかったです。でも、いよいよ終盤に差し掛かってきて、塚田さんや川﨑さんもそうですが、皆どんどん外に行ったり、JCI日本に出向したり、川﨑さんは世界に行かれて、そういうのを見ていて、JCIにいる以上、もう少し視野を広げないといけないなと思いました。そうすれば、それが品川区委員会のためや地元のためにもなると思ったので、やってみようかなと思ったのが2016年でした。その時は塚田さんに声をかけてもらいましたね。その時に助けてくれた別の地区のメンバーがいて、その人達がいる各地区が色んな事業をしていることもその時に知ることができましたし、仲間が増えました。
東京全体でもそうですが、東京ブロックでも色んな人に出会えたというのは、外に出て、改めて品川区委員会を見ることが出来て良かったと思います。

 

川﨑:JCIには4つの機会があって、Individual、Business、International、Communityという機会があり、
JCIミッションは若者に発展と成長の機会を提供することですが、私は昨年JCIの副会頭になることによって多くの機会をいただいて、多くの人達と出会って学んで、ご協力をいただきました。ビジネスにおいては海外に会社をセットアップすることが出来ました。
機会というのは、皆、平等にたくさんあると思います。それを一人ひとりが機会と思うかどうかということであって、JCIをやりながら自分のビジネスを拡大して成功している人はたくさんいると思います。その人がJCIをやっていなかったら成功するかどうかはわかりませんが、ただやっぱり平等にある機会の中で、どれくらい使えるか、使わなかったのか、どこでその機会を見つけたのか、どう使ったのか、ということがすごく大切だと思っています。JCIからどうやって機会が提供されているの?成長の機会とは何なの?とよく聞かれますが、分かりやすく言うと、JCI側からの機会の提供としては、簡単にいうと4つのエリアカンファレンスがありまして、我々でいうとASPAC、世界会議、国際アカデミー、GPSなどがあるわけですが、JCIがやっているわけではなく、JCIが誰かにやってもらっている。だから機会を提供しているわけであって、今年で言うとコロナで出来ませんでしたが、カンボジアがその機会を得て、カンボジアのメンバーとその協力者並びにそこにくる参加者がその機会を提供されるわけですね。日本だと京都会議とかサマコンとか全国大会がその機会ですが、皆さんがその機会をどうやって参加しているのか、それぞれの成長の機会をどのように使ってきたのか、はたまたそれを成長の機会と思ってきたのかどうかということがポイントだと思います。私は2010年にJCI日本のサマコン委員会に出向してサマコンを作り上げました。2012年には渉外委員会で京都会議を作り上げました。2016年は議長・委員長として京都会議だとかサマコンだとか全国大会のフォーラムを作るのですが、それぞれ一生懸命やってきました。私達はそこに学びがあるし、皆さんに学びを分けたいと思って、死ぬほど準備をしてきたわけです。そこに学びのチャンスがある。同じ時間を過ごすなら、受ける側もそれをフルに使ってもらいたいです。
世界会議に行くと半分観光ですよね。それでも良いですけど、でも世界会議を作るのにその国の人達は5年以上かけて準備をしてきているので、5年もかけて活動しているわけだから、そこにはやはり機会がたくさんあるので、それを活用しないと損ですよ。というのが僕のメッセージです。

 


【④JCIで活動する中で、ぶち当たった壁などはありましたか?もしあったとして、それをどうやって解決しましたか?】

塚田:壁は毎年あります。JCI活動は楽しいですが、もう少し丁寧に切り分けていくと、毎年苦しかったというのが正直なところです。終わってみると楽しいですけどね。その苦しさの中に、成長の機会があるというのが本質だと思います。私がぶち当たった壁は「人に自分の考えや思いを伝えて、共感してもらい動いてもらう難しさ」ですかね。
JCIは仕事ではなくてお金で繋がっている関係ではないですよね。だから会社で上司が指示を出すのとは根本的に違う部分がある。でも組織で、役職があって、その役職に基づいた指示というのはありますが、言っただけでは人は動いてくれなくて、そこに想いを共有してもらって、納得してもらわないと動いてくれないというところがあります。そこはもう毎年試行錯誤で、うまくいった時より、うまく行かなかった時のほうが多いかなと思います。人選も難しかったですし、今もそこに解はないです。解はないですけど、自分の経験として組織とはこうあるべきとか、そういうものが体感としては、以前に比べたらだいぶあるかなと思いますし、そういったことは私が今やっている他の団体でもJCIで感じた悩みを参考にしていることが多くあります。

 

沢田:僕は地区で事業をやって、色んなことがありました。僕が最初にやった事業はわんぱく相撲だったと思いますが、どうやって仲間を巻き込むかということでした。やっぱり自分の熱量がないと伝わらない。熱量がなくて伝わらなかった時とかがあって、そういう時に今までやってきた先輩達にも相談しながらやっていたら、最終的には周りの人が助けてくれました。壁をどうやって解決したかというと、それはやっぱり仲間が解決してくれましたね。
他の事業の時もそうでしたけど、皆一緒になってやってくれました。最後はメンバーがちゃんと集まってくれて、一緒になって乗り越えてくれたなと。
壁はもしかしたら僕自身が作っていたかもしれません。毎年苦しいことがあります。議案を書く時も、何を書いてもダメダメと毎回言われる。委員長に言われて直してもまたダメになって。スタッフで夜な夜な一緒になってやって、ちゃんと議案が通った。本当に苦労はあっても結果的には楽しいJCI活動だったなと思います。

 

川﨑:私はここにJCIの魅力があるのかなと思っています。二人が言った通り、自分一人では難しいことも多いと思います。もちろん最終的に決断は自らが行うものですが、一人よりたくさんの智慧を使う事でより最善の方法が見つかりますしそれは仕事でも同じです。
例えば品川区委員会の中で見ると、すごい先輩がいらっしゃって、メンバーがいて後輩もいて、たくさんの協力団体の人達もいて、品川だけでもたくさん智慧、その視野を東京とか日本とか世界に広げてみると、その都度すごい人達や面白い人はたくさんいます。世界に行くと王様みたいな人もいますしね(笑)。
そうすると、視野も広げると、問題を解決する時に相談する相手も広がりより最善策が見つかります。それはさきほども言った機会の中のコミュニティーにあたるのかなと思います。

 


【⑤JCIとご自身のビジネスを繋げることはありましたか?今後の拡大活動の参考にもなると思いますので、お聞かせください。】

塚田:これはJCIの拡大においては大事なテーマですよね。私自身も質問①の入ったきっかけの時にも言いましたけど、品川で弁護士をやるならJCI東京に入ったほうが良いよと先輩に言われた裏には、そうすると地元で仕事に繋がるという意味合いがあったと思いますし、私自身もそういう目的で入りました。これだけ色んな出会いの機会があって、色んな職種の人がいるわけですから、当然そこは頭に入れるのは良いことだと思います。
ただ、そこで難しいのは、最初からビジネス目的100%で入ってこられると、聞いていたのと違うなという感じでJCIをやめていってしまう方も多いのかなと思っています。私もJCIメンバーやメンバーのご紹介で仕事をいただいたりしますけど、それは多分JCI活動を一緒にするなかで、信頼をしていただいた結果、声をかけていただいてるのであって、最初から異業種交流会的な観点で声をかけてもらう場所ではないと思います。
だから仕事にすぐ繋がらないからJCIは意味がないと思われてしまうのは、JCIをちゃんと活用してもらえないという意味で損だと思いますし、その人自身のビジネスにとっても損なことだと思います。
会員拡大の仕方の問題にもなりますが、すぐ仕事にはならないかもしれないけど、JCI活動を一生懸命一緒にやる中で信頼関係が築ければ、その先にビジネスの機会はある団体だと思います。言わば種まき的なところだと思います。
私自身も入会候補者に声をかける時は、そこを意識しています。やっぱりビジネスとは全く違うと言ってしまうと、じゃあそこに会社の経費を使う正当性は何なのかとか、なかなか説明するのが難しくなると思います。勿論成長の機会をもらう対価ではありますが、果たしてそれが経理の人に理解してもらえますかと思うので、それはその人個々の説明の仕方だとは思います。私はそういう意味で、ビジネスをある程度前に出して拡大するのは良いと思いますが、異業種交流会とは違うのでそこは注意したほうが良いと思います。

沢田:僕は政治という現場で働いていたので、ビジネスというとちょっと違う気もしますが、年代的には若い政治家として、若手の世代の経済人の声を聞くという場であると思ってJCI東京に入りました。
結果的に選挙とかはビジネス的になってしまいますが、そうではなくて、その世代の声や地域で活躍している経営者や、社会貢献をやろうとしている若い世代の声を聞きたいというのがあったので、その結果選挙の時は皆さんに応援していただきました。それと同時に、僕は政治家として品川区議会の議員で終わるつもりは最初からなかったので、短期投資か長期投資か、みたいなものです。すぐにビジネスでビジネスが返って来る。その場ですぐ儲かる話があるとか、JCIはそうではないですよね。やはり長期投資ですよね。長い目で見て、この先の人生を考えて色んな人と接することが、政治家として重要だと思いましたし、同世代の仲間を作ることが重要だと思ったのでJCI東京に入ったので、僕は決してビジネスと繋げることは悪いとは思わないし、人間関係もプラスになるし、すごく良いことだと思います。

 

川﨑:ビジネスを繋げること・・・。僕は仕事が嫌いで嫌いでしょうがないんですよ。仕事をしたくない、だから仕事をしているんです。そんな中で先程言ったJCIの機会が4つあって、個人とビジネスはイコールだと思っていて、自分が会社の長としているのであれば、自分が成長していくことが会社の成長に繋がっていくわけであって、そこがどういう風に見えるのかということだし、先程から何度も言っているようにJCI自体から発展と成長の機会をどれだけ得られる団体なのかということをまずは知らないといけないし、知った中でその機会をどうやったら使って、自分がどう成長していくのかということを知らないといけないですね。次に自分たちがその機会を使って、学んで、成長して、それまで気がつくのに結構かかりました。それが出来ればおのずと成功、成長がついてくると思います。JCIはボランティア団体ではありません。もっと広い視野で見てもらってJCIというのは成長出来る団体で、自分が成長していくと会社も成長すると、胸を張って言えるような団体でいて欲しいです。しかも、JCIは40歳までしか活動できないんですよ。だから早く少しでも早く気が付いてくれるのであれば、やっぱり自分から知って、学んで、使って、使い倒して欲しいと思います。

 

広報:最近品川区委員会は38歳ぐらいで入る人が多いので、その2年間で自分がどう動くかによって、得られる信頼も違うと思いますが、長くいればいるほど良いということですか?

川﨑:来年の会頭や去年の会頭は2013年入会ですし、2~3年では無理ですけど、長さではないと思います。
沢田:5~6年ぐらいはやったほうが良いですよね。JCIの良さが分かるのは、そのぐらいいないと分からない。2~3年だとパッと一瞬で終わっちゃいますから。

塚田:今の川崎さんの話を聞くと、入会候補者や入会1年目の人が聞いた時にすっと腹に落ちるかというと、なかなか難しいですよね。やってきたからこそ理解できるものだと思います。機会を与えてくれる人が近くにいると違うなとすごく思います。私の例でいうと川崎さんに言われなければJCI日本に行くこともなかったし、先輩方の熱心なご指導がなかったら恐らく理事になることもなかったでしょう。その場面場面では、何でこんなことやらなきゃいけないんだと思うこともあるんですけど(笑)。
ただ、振り返ってみれば、その一つ一つが機会の提供だったんだなと思いますね。
だから目をかけてくれる先輩というか、そういう方がいたほうがより多くの機会を提供してくれるし、委員長や理事もまさにそうだと思いますが、そこはメンバーに対して意識して欲しいと思うところです。

川﨑:初めの5年ぐらいは自分から物を掴むのは難しいですよね。言われたことをいかにやっていけるかというところだと思います。全てが成長の機会の提供をされているということが腑に落ちていないとやっていけないですね。

塚田:ある程度JCIのことが分かってくれば、後は自分から機会を取りに行けますよね。ここの委員会に行きたいとか。

 


【⑥最後の質問です。これは高木委員長が是非ともお聞きしたいという質問なのですが、3人にとって「JCIの魅力」とは何だと思いますか?】

高木:もうすでに色んな魅力をお話してくださって、もう話すことがないかもしれないですが、改めてお聞かせください。

塚田:これは逆に答えにくいというか、難しい質問ですね。あえて簡潔にいうと、「仲間づくりと自己成長」ですかね。何でそういうかというと、理由はすでに出ているかと思います。(沢田・川﨑:うんうん)

 

沢田:僕も同じです。「奉仕・修練・友情」ですよね。その3つは僕が入会したころはよくこれを聞かされましたけど、最近あまり言わなくなりましたね。
奉仕することによって自分が成長する、修練することによって自分が成長する、最後の友情は仲間を作ることによって自分が成長する。だから自分が成長できる団体だと思います。この歳で成長出来ることが魅力的だと思います。40歳で終わる。終わりがあるというのも魅力ですよね。

 

川﨑:皆さんはリーダーだと思うんです。例えば、会社のリーダー、社会のリーダー、組織のリーダー、そして家族のリーダーなど。様々なリーダーがあると思いますが、そのリーダーが成長しなくなったらどうでしょうか?家庭がある人は、親の成長が止まったら、恐らく子どもの成長も止まり家族全体の成長が止まってしまいます。
JCIで活動すると、様々な発展と成長を与えてくれる団体なんだけれども、最終的にはリーダーをつくる団体なのかと思っています。だからJCIは単年度制なのかなって。たくさんの人がリーダーという機会を与えられて、それでより良いリーダーになっていくのではないかと思います。リーダーの仕事はリーダーを作る事と。去年私は「Leader create more Leader」という言葉を使っていました。リーダーはもっとリーダーを作っていくという意味ですが、そのためには自分が最大限にJCIにある魅力を、機会を受けて、まずは自分が成長して、そしてその次の機会を次の人にパスしていくというのがJCなのかなと思います。だから、自分が受けないで人に繋げることは出来なくて、自分が成長しなければ、人に教えてあげることも出来ない。まずは自分が最大限その機会を受けて成長して、そして、ありがとうという気持ちで次の人に引き継いでいくのがJCだと、そこに魅力があるのだと思います。
最後に、それぞれのステージで見えてくる景色が違うから、僕はJCIの副会頭までやらせてもらって最後に見た景色は本当に素晴らしかったし、面白かったし、是非そういう気持ちを皆さんにも味わってほしいなと思います。

 


 

インタビューを終えた高木委員長はこんなことを言っていました。

「JCIは誰もが出来る経験ではない」

これは、高木委員長の会社の社員さんが言った言葉だそうです。

私達は誰かに声をかけてもらい、JCIで活動出来ている。
そういう機会を提供してくれた人がいる。

その機会の提供に気づくことも大切だということをこのインタビューで改めて気がつきました。

 

高木委員長は更にこう言いました。
「あと5年、どんどん成長していきたい」

これを5年後に読んだ時、高木隆太君はどんな人間になっているでしょうか。

 

最後に、卒業生の皆さま、お忙しい中インタビューにご協力くださり、
ありがとうございました。

 

(取材日:令和2年7月13日)


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