過日、東京青年会議所 教育政策委員会では「世界の新時代の子育て」勉強会を開催いたしました。
今年2月17日に行われた例会では、孫泰蔵氏をお招きし、「新しい時代の子育て」の第一歩を踏み出しました。
今回は、世界の教育を知ることから、新しい時代の子育てを考えてみようと企画しました。
第1部はエストニアの起業家教育についてです。
講師の小島健志さんは毎日新聞社を経て、ダイヤモンド社に入社。
週刊ダイヤモンド編集部で様々な分野を担当され、今回「つまらなくない未来」を出版。
すで重版がかかるという異例の自体を起こされましたが、コツコツと活動されて来た結果でした。
エストニアの取材を通じて見えたことを講演頂きました。
とにかくエストニアの人は「WHY」と聞いてくる。
なぜそれをやる必要があるのか?
5回繰り返すと本質が見えてくる。
そして、先生は学校の外にいるという考え方。
子供の成績もオンラインで管理されていて、親が見ることができるようになっている。
「教育は透明性が必要。
情報を公開することで先生に依存するのではなく、親自身も責任を取れる。」
エストニアは、デジタルIDで99%賄えることができます。
例えば、子供が生まれたら10分後にはおめでとう!とメッセージがくる!!
ただ、できないことが3つあるそうです。
それは、結婚、離婚、不動産売却。
ボタン一つで「離婚」「結婚」というものは、流石に・・なんですね。
第 2部は、アメリカでオバマ前大統領が一般教書演説で取り上げ注目された
STEAMスティーム 教育の日本での可能性について考えました。
講師は竹村詠美さん。
Mistletoe 株式会社フェロー、FutureEdu Tokyo 共同創設者、Peatix Inc. 共同創設者/相談役 教育、
総務省情報通信審議会など数々のプロジェクトに関わられています。
様々な事例を取り上げて頂きましたが、このテーマ、この分野が大切というわけではなく、教科横断型の学びが大切であるということが印象的でした。
「人生はプロジェクトの連続ですよね」
目的のある学びをすることが大切。
プロジェクトに関わる経験を子どもの頃からさせる。
そういった環境が大事。人は環境に影響されます。
教師の役割は創意工夫ができる条件を整えることであると考えられていました。
長らく私たちは教育に関して、過去の考え方、やり方がべっとりと貼り付いていています。
そこからすると、衝撃的な内容だったかもしれません。
究極、「新しい時代の子育て」とは、正解はないです。
それよりも、大人自身がワクワク楽しんでいること、そういった根本的なことが大切であり、
一緒に考えて行くこと、行動して行くこと、それこそが新しい時代の教育なのではないかと思いました。
30年後は、今全くない技術で世界が回っていきます。
前例のない社会で子供は育つことになります。
改めて、私たち一人一人が今から何ができるか、何をするか。
子育て世代として、世界を背負って立つリーダーを輩出することが、私たちの役目の一つでもあると感じました。