2020年2月17日(月)有楽町マリオン11F 朝日ホールにて東京青年会議所2月例会が開催されました。
第一部は株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充様による講演「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」
第二部は出雲充様、福井泰代様、河村哲様、中村亜由子様によるパネルディスカッションテーマは「新たな時代を切り開け~イノベーション最前線~」という構成でした。
株式会社ユーグレナはミドリムシの研究や生産を行うバイオベンチャーで、出雲社長が学生時代に訪れたバングラディッシュで国民がたんぱく質やミネラルの不足による深刻な栄養失調に陥っている現場に直面し、世界から飢餓や貧困をなくしたいという考えが、会社設立のきっかけとなったそうです。
なぜミドリムシなのか?
ミドリムシは動物と植物の間くらいの存在で、植物のように光合成もするし、動物のように細胞を変形させて動くのだそうです。
そして、59種類の栄養素を持っており、人間が生きていくために必要な栄養素の大半を持っていると言っても大げさではないんだそうです。(全然知りませんでした 汗)
株式会社ユーグレナはミドリムシを事業化し、大学発のベンチャー企業で初めて東証1部に上場した企業ですが、ミドリムシのネーミングのせいかほとんどの人がミドリムシに拒否反応を示し、培養も難しく、起業してからの道のりはかなり険しいものだったそうです。
2年間で500社にプレゼンをやっても不採用、来月から自分の給料を10万円にしようと決意していたところ、501社目の伊藤忠商事だけが採用してくれたことが転機となり、瞬く間に取引先が増えていったそうです。
出雲社長の講演では、継続的に努力することの大切さを学ぶことができました。
1回目のチャレンジでの成功率が1%であっても、2回目3回目と少しづつ成功率は上がっていき、500回目のチャレンジであれば成功するかもしれないということですね。
※青色LEDを開発してノーベル物理学賞を受賞した天野浩さんは、青色LEDの開発までに1500回チャレンジしたそうです。
そしてわれわれJCに求められていることは、若者たちの「メンター(指針)」「アンカー(シンボル)」となること。
出雲社長がノーベル平和賞をとったムハマド・ユヌス氏をメンターとし、出会ったことを忘れないようにバングラディッシュで購入したTシャツをアンカーとしているように、我々も自身の会社や組織で若者たちのメンターとアンカーになることで、若者たちが壁を乗り越えるための精神的支柱、モチベーションを保つための原動力となれるのだと思います。そしてその結果、夢の実現へとつながるのでしょう。
登壇された皆様とても勉強になりました!
ありがとうございました!