法政大学・坂本教授にデジタルシティズンシップのお話を聞きました

YouTube見るのやめなさい!と言っていませんか?

本日はデジタルシティズンシップに関するお話を伺いに法政大学・キャリアデザイン学部の坂本旬教授にお会いしてきました。
法政大学は飯田橋駅から徒歩10分弱の千代田区に位置する大学です。有名な大学なのでご存知の方多いと思います。

 

さて、さっそくですが、みなさんはデジタルシティズンシップという言葉はご存知ですか?
聞き慣れない方も多いと思いますが、実はこの言葉は世界標準の言葉、考え方であり、日本はこの分野で遅れていると言われています。

 

私たち千代田区委員会では今年の事業のひとつに、デジタルシティズンシップを切り口にした事業を予定しており、この分野で研究を進めて多数の著書を出されている坂本教授にご意見をいただきに、本日はお邪魔しました。
素晴らしいお話でしたのでこのブログを通してご紹介できればと思っています。

 

スマホ・タブレット禁止の時代ではなくなった

特にお子さんがいる家庭などではスマホ、タブレット、テレビ、インターネットなどの危険性・ネガティブな面だけを強調、押し付けていませんか。具体的には「目が悪くなる」、「馬鹿になる」などなど、抑制する行動が中心になっていないでしょうか。

 

しかし、いまや学校ではタブレットがひとり1台の時代。スマートフォンもひとり1台持ってますよね。親が利用を抑制しても見えないところで使うだけです。

 

それよりも、主体的に使いこなすための教育が必要、というのがデジタルシティズンシップの考え方のベースです。
ちなみに前者のインターネットを恐れるスタンスは「情報モラル教育」と呼ばれています。

 

ネットをキッカケにした事件に巻き込まれないために

インターネットの特性を理解していないとトラブルに巻き込まれやすくなります。安易に自分の写真、自宅情報を世界中に公開していませんか?大人であれば多少知識はついてくるかもしれませんが、子どもは、わかりません。「使うな」ではなく、「使う」ことを通して、どのように正しく使っていくかが重要なのです。

 

デジタル時代の良き市民になるために

現代は情報に溢れています。情報の真偽を見極める力が必要です。正しくない情報によって意思決定しては良い結果になることは期待できません。言い方を変えると情報操作されてしまう可能性もあります。そんな人間たちで構成された社会で民主主義が成り立つでしょうか。

 

そんな問いに向かい合う事業にしたいと思っています。
引き続き企画の様子をブログでご紹介させていただきます。

 

法政大学・坂本旬教授との記念写真

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