模擬選挙授業へのご協力

暁星中学校の模擬選挙授業に参加してきました

今回は、昨日暁星中学校にて行われた模擬選挙の授業に千代田区委員会として協力してきましたので、その様子をご紹介させていただきます。

さっそくですが、皆さん、住んでいる区が財政赤字に陥っている中、新しい区長の立候補者が以下の3つの政策を掲げている場合、どの候補者を選択しますか?

①公共施設の削減
②増税
③企業誘致

模擬選挙開催の様子

 

生徒は架空都市の区民!生徒はどの候補者を選ぶ?

模擬選挙は区立中学校で毎年ご協力させていただいている内容ですが、今回の模擬選挙は初めて暁星中学校の授業にご協力させていただく運びとなりました。
模擬選挙の目的は、18歳から選挙権を有することに向けた主権者教育です。例えば、先日行われた千代田区長選挙の投票率は53.67%です。(千代田区HPより)これを皆さんは高いと思われますか?それとも低いと思われますか?

相対的に高齢者に比べて若い世代の投票率が低いと言われています。また、候補者の政策等を十分に理解しないまま投票に行く人もいる中、しっかりと自分自身で見て・聞いて・調べて、主体的に投票に行ってほしいと考え、東京青年会議所千代田区委員会として各校と協力して行っているものです。

模擬選挙は、3人のメンバーが、冒頭で紹介したそれぞれの政策を掲げ、公開討論会形式で生徒からの質問も受けながら進めていきます。最終的に生徒が投票を行い、その結果を発表します。
今回の模擬選挙は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、2回に分けて開催。結論からお伝えすると、「企業誘致」を掲げる候補者が2回とも当選しました。
過去には他の政策を掲げる候補者が勝つこともあり、その時々の候補者のパーソナリティ等も影響します。

模擬選挙開催の様子 模擬選挙開催の様子 模擬選挙開催の様子 模擬選挙開催の様子

 

生徒からの厳しい質問

今回の模擬選挙で私たち千代田区委員会が驚いたのは、生徒からの例年以上の厳しい質問。

【公共施設削減】高齢者の健康に影響し、結果的に福祉にかかる費用が増加するのでは。
【増税】増税する対象の税金は、具体的に何か。
【企業誘致】具体的にどのような企業をどのように誘致するのか。

もしあなたが立候補者役だったらどのように答えますか??
正直、30代中心の千代田区委員会メンバーは中学生を甘く見ておりました。回答に対して、さらに質問・意見してくる生徒もおり、鋭さと積極さにメンバーも押され気味です。

模擬選挙開催の様子

 

模擬選挙は選挙管理委員会にもご協力いただきました

毎回ではありますが、千代田区の選挙管理委員会の皆さまにもご協力いただきました。
実際に使われる投票箱を持ち込んでいただき、実際に使われる投票用紙で投票。
本番さながら、というよりも本番と全く同じです。素晴らしいクオリティですね。
加えてコロナ対策についても、先日の千代田区長選挙同様の仕様でご用意いただきました。
専門的な説明、解説もいただき、生徒たちも真剣に聞いてくれていました。

模擬選挙開催の様子 模擬選挙開催の様子 模擬選挙開催の様子

 

あなたはどこまで考えて投票していますか

地域、国の代表者を選ぶ選挙は非常に重要なものです。
ですが、私たちは実際どこまで自分自身で情報を集め、周りの人と意見交換し、自分の意見を固めた上で候補者を選択しているでしょうか。
もしかしたら、候補者の名前や印象だけで投票している方も少なくないかもしれません。

加えて、そもそも投票に行かない人が一定の層います。投票が「権利」でなく「義務」となっていて罰則もあるオーストラリアやシンガポールでは9割前後の投票率だそうです。
政治に関する姿勢、意見は人それぞれです。ただし、考えない、投票しない、というのは、結果を他人任せにしている行為と同じかもしれません。

千代田区委員会では引き続き各学校と協力のもと模擬選挙を実施し、自らの手で自らの国・街づくりに関わる若者を増やしていければと思います。

千代田区委員会トップページへ