開催趣旨

昨今、政治や社会問題に対し、無関心、他人事と捉える層が少なからず存在し、特に、若年層（10代～30代）の政治的関心や政治的有効性感覚の低下が顕著となっております。
他方で、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の縮小により、若年層の政治的関心は以前に比して高まりつつあります。このような状況を好機と捉え、若年層の政治参画を促進していくためには、政治参画により「世の中を変えられる」という意識を若年層自身が持つことが重要です。政治参画の手段はアナログのものが多く、使いづらいという現状があり、既存の政治参画の手段よりも迅速かつ柔軟で直接的に政策決定者に意見することが可能となるチャンネルを設けることが必要です。そこで、デジタルの手法を用いた政治参画に着目をいたしました。デジタルは若年層に親和性が特に強く、情報収集メディアとしてSNSが最も利用されるなど若年層の暮らしに密接に結びついています。現在、政府主導でデジタル社会の構築に向けた動きが活発化しており、2021年9月1日にはデジタル庁の創設が予定され、政府は国民の声が直接政治に届くデジタル民主主義の時代を目指しています。
本年の8月例会は、若年層に政治参画することの必要性・重要性及びデジタルの有効性についての理解をもたらし、自らが社会を変革することができるという意識を醸成することを目的として開催いたします。この事業を通じて、若年層の政治的有効性感覚を向上させ、政策決定者と市民、とりわけ若年層が双方向にコミュニケーションを取ることのできる環境を構築し、東京23区の更なる発展に繋がっていくものと考えております。

開催概要